しっくい壁風・土蔵外壁改修工事（ミスタービルド福島 -> 施工事例 -> 屋根・外壁）

しっくい壁風・土蔵外壁改修工事

公開日2017年07月04日

地震により亀裂や剥離が生じた土蔵の土壁。

Ｋ様より「明治時代に曽祖父が建てた蔵をきれいにして子や孫に残したい」とのご相談でした。

土壁の躯体（くたい）に下地材をしっかり固定し水平・垂直を木下地で調整・造作後に外壁材と板金加工により土壁を包み込む工法で仕上げました。

特に窓廻りや破風、入口廻りの造作・加工は職人の腕の見せ所。

手作業は技術を要しましたが、完成後にお客様より「職人さんの腕が良く、思った以上の出来栄えに大満足」とお褒めの言葉をいただき大変光栄に思います。

Before

施工前の傷んだ土蔵

After

厚さ約12cmある土壁の躯体部に届く長さ250mmの土蔵用釘で下地材を固定し、窓廻りや破風、玄関軒天は土壁を包むように造作。

腰下は石目柄、腰上は白の横張りサイディングを張り窓廻りや破風は板金加工で土蔵の質感ある表情を残してしっくい壁風外観に仕上げました。

既製品にない手作業による窓廻り造作。

外壁は水平・垂直になるようレベルを出し下地材の厚さ調整を行いました。

Before

はがれ落ちた外壁と亀裂。

After

庇の破風と土蔵扉の上はチョコレート色の板金を施しアクセントをつけました。

土壁は外壁材にきれいに覆われ見違えるようになりました。

Before

正面と東面にある窓廻りは痛んでおりました。

After

質感のあるデザインの窓廻りになりました。

窓廻り内部は土壁を落としモルタルで仕上げました。

既大工下地、板金仕上げ、瓦葺き直し工事。

職人さんの腕が良く、思った以上の出来栄えに大満足です。

先祖から引き継いだ土蔵が見違えるようになりました。

入口庇の瓦

入口庇（ひさし）の瓦は一旦剥がし、大工下地工事後に葺き直しました。

青空に映える白い外壁とチョコレート色の瓦や「破風」のコントラストが調和しております。
「破風」板金3段仕上げ

職人技が光る質感ある外壁上部の「破風」板金3段仕上げ。

「破風・鼻隠」しの鉄板包みと雨樋（軒樋・竪樋）の交換も行いました。